独特の存在感と圧倒的な演技力で、日本映画・ドラマ界を牽引してきた二階堂ふみさん。
デビュー当初から“天才”と称され、個性派からヒロインまで幅広い役を自在にこなす彼女は、なぜここまで多くの人を魅了するのでしょうか。
今回は、二階堂ふみさんのプロフィールや経歴、代表作、そして素顔に迫ります。
スクリーンの中と日常で見せるギャップや、演技へのこだわりまで徹底解説します。この記事を読めば、あなたもきっと彼女の魅力の虜になるはずです。
沖縄出身の女優・二階堂ふみ、誕生

二階堂ふみさんは、1994年9月21日、沖縄県那覇市に生まれました。
父は東京で和食料理人として働き、母は沖縄在住の映画好きな女性。芸術や表現に興味を持つ環境で育ったことが、後の女優人生の土台となりました。
中学時代からファッション雑誌のモデルとして活動を開始し、東京での芸能活動をきっかけに本格的に女優の道へ進みます。
初期の代表作である映画『ガマの油』や『ヒミズ』では、その圧倒的な演技力が高く評価され、国内外の映画祭で数々の受賞歴を重ねました。
特に『ヒミズ』では、ヴェネツィア国際映画祭で最優秀新人賞に輝き、「日本映画界の新星」として一躍注目を浴びました。
幼少期と映画との出会い
幼いころから母に連れられ映画館へ足を運び、古典から現代作品まで幅広い映画に触れてきました。
この経験が、女優を志す原動力となります。小学生のころから「表現すること」に魅了され、沖縄から世界へと羽ばたく夢を胸に抱くようになりました。
モデルデビューから女優業へ

12歳の時、地元・沖縄でスカウトされ、ローティーン向けファッション誌『ニコラ』でモデルデビュー。
誌面で見せる存在感は早くから注目され、2007年には日本テレビ系ドラマ『受験の神様』で女優デビューを果たします。その後、役所広司監督の映画『ガマの油』(2009年)でヒロイン役に抜擢され、スクリーンでの本格的な活動が始まりました。
中学時代:沖縄と東京を行き来する生活
中学時代は、地元の学校に通いながらも、芸能活動のため頻繁に東京へ。
撮影のたびに沖縄と東京を往復する生活は過酷でしたが、彼女は仕事と学業を両立させました。地元の友人関係を大切にしつつ、徐々に東京での生活にも慣れていきます。
高校進学と都立八潮高校での青春
高校進学のタイミングで上京。
選んだのは芸能人御用達の私立校ではなく、普通の都立高校である東京都立八潮高校でした。「普通の高校生活を送りたい」という思いからの選択で、制服を着て通学する日常を大切にしました。
高校時代の苦労と友情エピソード
高校では一人暮らし。仕事と学業を両立する中で経済的にも苦しく、お米が買えずに芋を主食にしていた時期もあったそうです。
友人を自宅に招く際には「入場料」として米2合をお願いしていたというエピソードも、バラエティ番組で明かされました。しかし、その環境で築いた友情は今も大切にされているといいます。
初主演と国内外での受賞ラッシュ

高校2年の時、『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』で映画初主演。
TAMA映画賞最優秀新進女優賞、高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞し、一気に若手実力派女優としての評価を高めました。このころから、国内外の映画祭で名前が挙がる存在となります。
「ヒミズ」でヴェネツィア映画祭新人賞受賞

2012年、園子温監督『ヒミズ』で主演を務め、第68回ヴェネツィア国際映画祭にて日本人初となるマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)を受賞。共演の染谷将太さんとともに受賞したこの快挙は、日本の映画界における大きなニュースとなりました。
大学浪人を経て慶應義塾大学へ進学
高校卒業後は現役での大学進学を見送り、一浪の末、2014年に慶應義塾大学総合政策学部へAO入試で合格。
偏差値70以上の難関学部であり、彼女の知的好奇心と努力が証明された瞬間でした。

学業と女優業の両立—留年の噂も
慶應進学後も映画やドラマの主演が続き、学業との両立は容易ではありませんでした。
一時は「大学7年目」と報じられ、留年の噂も広がりましたが、本人や事務所からの正式な卒業発表はなく、真相は不明です。ただ、多忙な中でも学び続ける姿勢は評価されていました。
高学歴カップル誕生:カズレーザーとの結婚

2025年8月10日、お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーさんとの結婚を発表。
彼も同志社大学商学部卒の高学歴で、知性と個性を併せ持つ二人の結婚は大きな話題となりました。
芸能界きっての知的カップルとして、メディアでも多く取り上げられています。
2025年の最新出演作—映画とドラマで飛躍

映画『A Pale View of Hills』(監督:石川慶、原作:カズオ・イシグロ)にサチコ役で出演。
2025年5月、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門でワールドプレミアを果たしました。
静かな戦後の長崎と1980年代イギリスを跨ぐ物語に、深みのある演技で新たな印象を残しています。南シナモン紙でも移りゆく記憶の描写に評価が寄せられました。
**ドラマ『Eye Love You』**ではモトミヤ・ユリ役を演じ、主題歌「幾億光年」が配信開始に。歌と映像、それぞれで拡がる世界観にファンから高評価が集まっています。
さらに、**『遠い山なみの光』**が2025年9月5日に公開予定。広瀬すずさん主演作に友情出演し、映画の複雑な人間関係をひも解く鍵となる佐知子役を演じます。
二階堂ふみのこれからの展望
2025年はすでに、映画『光の果てまで』で主演を務めることが決定。さらに国際映画祭への出品も噂されており、海外での評価も高まりそうです。
また、ファッションブランドとのコラボや写真展の開催など、多方面での活躍も予定されています。
二階堂ふみさんは「型にはまらない女優」であり、常に新しい挑戦を恐れない存在です。演技・モデル・写真──そのすべてで彼女が見せる“変化”が、これからも私たちを魅了し続けるでしょう。
まとめ
二階堂ふみさんは、沖縄出身の若手女優としての枠を超え、モデル・写真家・アーティストとしても幅広く活躍しています。
映画やドラマで見せる迫真の演技力、ファッションや写真での独自性、そして常に変化を恐れない挑戦的な姿勢。2025年も、その動向から目が離せません。